交通事故による捻挫

文責:院長 柔道整復師 市原 武

最終更新日:2024年11月11日

1 交通事故で捻挫しやすい箇所

 捻挫は、身体に強い力が加わって関節部分の筋肉や靭帯などが損傷するケガです。

 交通事故では、外部から非常に大きな力が加わることになるため、その衝撃で捻挫してしまうことも多くあります。

 中でも、頸椎の捻挫や手首・肩関節の捻挫が起こりやすいといえます。

2 交通事故では頸椎捻挫が多く見受けられます

 交通事故で最も多い捻挫は、頸椎捻挫だといわれています。

 頸椎は、頭を支える首の骨のことで、頭を動かす際にも重要な役割を果たしている部位です。

 交通事故では、強い衝撃で首が前後に激しく揺さぶられることで、頸椎にダメージを負ってしまい、頸椎捻挫になってしまうケースが多く見受けられます。

 頸椎捻挫になると、首に痛みを感じたり、首を動かせる範囲に制限が生じたりすることが多いです。

 人によっては背中のハリや腰の痛み、手足のしびれ、頭痛、めまいなどの不調を感じる場合もあり、その症状は様々です。

 無理に動かすと悪化してしまうおそれがありますので、事故後はなるべく安静にして、できる限り早く適切な施術を受けることが大切です。

3 手首や肩関節の捻挫

 交通事故では、手首や肩関節の捻挫も起こりやすいです。

 例えば、車内でとっさに手をついたり、ハンドルを握ったまま衝撃を受けたりすることで、手首の靭帯に負担がかかってしまい、捻挫となる場合があります。

 また、シートベルトによる肩の圧迫や、直接肩に衝撃を受けることによって、肩関節が捻挫してしまうこともあります。

 自転車に乗っている最中や歩行中に交通事故に遭われたという方も、ぶつかって地面に手をついた際などに捻挫しやすいといえます。

 このような手首や肩関節の捻挫をすると、痛みや腫れ、可動域の制限が生じることがありますので、事故後、少しでも違和感がありましたら、お早めに通院されることをおすすめします。

4 交通事故の捻挫はお早めにご相談ください

⑴ 早期に適切な施術を受けることが大切です

 「捻挫だからたいしたことない」「痛みも軽いから大丈夫だろう」と判断してしまう方もいらっしゃるかもしれませんが、捻挫では靭帯が少し伸びてしまうため、放置してしまいますと靭帯が伸びたまま戻らなくなり、再び捻挫してしまう可能性が高くなってしまいます。

 また、捻挫が骨などに悪影響を及ぼし、身体のバランスを崩してしまうおそれもあります。

 このような悪い影響を受けることを防ぐためにも、早期に適切な施術を受けることが大切です。

 

⑵ 当院で行う施術

 痛みが強い捻挫は、アイシングを行ったり、微弱電流を流す機器を使ったりして、炎症を抑える施術を行います。

 痛みが落ち着いている捻挫に対しては、手技や機器を用いた施術を行い、お身体をよい状態に整えていきます。

 痛みの原因を根本から取り除くことができるように、個々の状態に合った方針を考えて対応してまいりますので、交通事故による捻挫は当院にご相談ください。

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